身だしなみの1つとして見落とせないのが、健康で美しい爪。(*´ω`*)

しかし、ある時ふと自分の爪のお手入れをしていると、「あれ?なんだか爪の色がおかしい…」とか、「形がちょっと変形しているかも」なんて思うことはありませんか?

実は爪って、”健康のバロメータ”と言われているほど、体調や異常のサインがわかりやすいと言われています。

tumetoraburu

自分のカラダの不調のサインを見落とさないように、チェックしてみてください!

爪の色で分かる爪トラブル

爪が白い

爪の表面の一部が白い、白濁している場合は、「爪白濁(ルコニキア)」と言うもので、爪をぶつけた時などに出来るそうです。

爪が伸びていけば自然となくなるものなので、そのまま放置しても、ネイルをしても問題ありませんが、もし爪全体が白くなっている場合には、肝硬変や糖尿病などの可能性もあるそうです。

爪が黄色い

爪が黄色い場合、「爪白癬(つめはくせん)」「爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)」などが考えられます。

その他、内臓疾患、リンパ系の病気などの可能性もあります。

爪が赤い

爪が赤くなっている場合、多血症、または巻き爪による炎症、爪下出血などが疑われます。

多血症とは、赤血球が増えすぎて血管がつまりやすく病気のことです。
※巻き爪、爪下出血などはこの先でお話しています。

爪が黒い

爪が黒い場合、こちらも爪下出血やアジソン病、メラニン色素の増加などが考えられます。

アジソン病とは慢性副腎皮質機能低下症のことで、副腎皮質ホルモンを必要量分泌出来なくなるものです。

この他に、爪に縦のスジのように黒い線が入っている場合は、「爪下悪性黒色腫(メラノーマ)」という病気の可能性もあります。

メラノーマと、爪を何かにぶつけて出来た内出血との見分け方としては、通常一般的な内出血の場合だと、爪が伸びるのと一緒に黒いスジも移動し、時間が経つにつれて薄くなるんですが、メラノーマの場合はスジの範囲が広がっていきます。

メラノーマは、良性のものがほとんどだそうですが、いずれにせよ早期発見・早期治療が大切なので、自分で判断が難しい場合は早めに病院を受診してくださいね!

爪が緑色

爪が緑色になるのは、「グリーンネイル(緑膿菌感染)」と言う病気で、簡単に言うと「爪カビ」のことです。

初期は爪の表面だけが緑色なのですが、重度になると爪全体にカビが広がり、爪甲剥離症など他の病気にも繋がってしまいます。

痛みなどはない人がほとんどなのですが、原因としてはジェルネイルが浮いている(リフト)のにオフしないで長い間放置したりすることで、爪とジェル(マニキュア、スカルプなど)の間に水が入り、常に湿った状態で緑膿菌が繁殖することです。

グリーンネイルは自然に治るものではなく、再発もしやすいため早めに皮膚科に行くことをオススメします。

グリーンネイルになっていると、ネイルサロンでは基本的に施術してもらえませんし、当然ですがネイルもしばらくお休みすることになります。

グリーンネイルは感染する?

サロンで施術してもらえない理由としては、”グリーンネイルは感染する”とも言われているためです。

グリーンネイルが感染するのか?感染しないのか?については、ネイル業界でも意見が分かれていて、ネットなどでも何を信じたらいいのかわからなくなってしまいますね(^_^;)

グリーンネイルは感染する理由としては、グリーンネイルの爪に使ったファイルや筆などを介して、グリーンネイルではない爪や、同じ道具を使った他のお客さんにも移ると言われています。

ネイルをオフして、初めて自分がグリーンネイルになっていることが分かるケースも多いので、なかなか難しいところですが、感染するにしろしないにしろ、自分でオフ出来る方はオフして清潔に保ち、自分でオフ出来ない方は事情を話して、オフしてもらうようにしましょう。

爪(周辺)の状態、変形から分かるトラブル

二枚爪

二枚爪とは「爪甲層状分裂症」といって、爪の先端部分から表面が剥がれてくるものです。

●原因として考えられるのは…
・乾燥
・アセトンや除光液などの刺激
・爪切り
・爪の栄養不足
・冷え

などがあります。

二枚爪になってしまった場合は、爪の保湿や爪切りを使わない、爪の成長にオススメな栄養素を摂るなど、日頃の生活で改善出来ます。

爪が折れやすい、割れやすい場合の対処法と同じですので、こちらのページ爪が割れやすい、欠けやすい(折れやすい)原因と対処法は?乾燥や冷え性、栄養不足など!を見てみてくださいね!

深爪

深爪とは、爪の先の白い部分を切りすぎることを日常的に繰り返すことでなりやすく、深爪になると指先の角質が固くなったり痛みが出たり、悪化すると巻き爪や陥入爪になる可能性もあります。

爪の白い部分を切りすぎてしまうと、爪と皮膚を繋いでいる「ハイポニキウム」という部分に負担がかかり、剥がれやすくなってしまいます。

結果、ハイポニキウムが育ちにくくなり、本来の爪の長さよりも小さくなってしまいます。

深爪になってしまったら、なるべく衝撃は与えないようにして自然に伸びてくるのを待ちます。

つまり、爪を切らないようにしてある程度まで伸ばすことが、深爪を治す1番の方法です。

というのも、爪を伸ばした状態をキープしておくことで、爪が伸びるのと同じようにハイポニキウムも育てることができます。

爪は短めが好きな方も、まずは切らないようにしてハイポニキウムの範囲が育つまでがんばりましょう!

爪を噛んだり、爪をどうしても切りたくなってしまう人は、爪が伸びてくるまでジェルネイルなどを塗ると、折れにくい状態で爪を伸ばすことが出来るので、オススメです。

巻き爪、陥入爪(かいにゅうそう)

巻き爪は、爪の端や角が曲がって内側の皮膚を巻き込み、症状が重くなると皮膚が傷ついて炎症を起こしたり、化膿してしまったり、激しい痛みが出て歩くのが難しくなったりもします。

だいたい、足の親指がなることが多いです。

★巻き爪のタイプ
●陥入爪(陥入爪)・・・爪が伸びるに従って、爪の両端の角が皮膚に食い込んできてしまうもので、その部分が腫れて痛みや炎症が出ます。
炎症すると、細菌感染や化膿をしたりして、爪周囲炎の原因になったりします。

●湾曲爪・・・爪の両端部分が食い込んでくる陥入爪とは異なり、湾曲爪は爪全体が英語のCの文字のような形に湾曲します。

巻き爪については、詳しくはこちらのページ手や足が巻き爪に?切り方や靴が原因?化膿したら何科に行くべき?対処法や治療法はあるの?へ☆

スプーンネイル

これは病気ではないのですが、通常丸みを帯びているはずの爪が遺伝や鉄欠乏性貧血、爪の切り方などが原因で爪が陥没して反り返り、スプーンの形のようになってしまうもので、匙状爪(さじょうそう)とも呼ばれます。

乳幼児にスプーンネイルが見られることがありますが、この場合はほとんどの人が成長の段階で治るそうです。

ほとんどが手に出ますが、まれに足の爪にも出ることがあるそうです。

スプーンネイルになりやすい爪の切り方とは、爪の両側を丸く短く切ってしまうことで、だんだんと指に加わる力が爪甲を支えきれなくなり、爪が反対に反ってしまいます。

スプーンネイルの対策としては、鉄分が不足しないようにすることと、爪の切り方に気をつけることで予防できそうです!

爪下出血

ブレーズドネイルとも言われ、爪を何かにぶつけた打撲やドアに挟んだ衝撃、靴の圧迫などで爪の下が内出血、血栓が出来てしまうものです。

人によっては痛みがあったり、重症な場合は爪がはがれてしまうこともあります。

痛みもなく、状態がひどくなければネイルやポリッシュを続けてもいいと思いますが、痛みがずっと引かなかったり、内出血の範囲がかなり大きい場合には、病院に行くことをオススメします。

爪甲縦溝(そうこうたてみぞ)

爪の表面に、縦の溝になったようなスジが出るもので、病気ではありませんが、乾燥や加齢が原因です。

爪甲横溝(そうこうおうこう)

爪の表面に横線のようにスジが出来るもので、爪が圧迫された時や、薬品などの刺激が原因になったり、精神的ストレスや栄養不足、糖尿病などの病気が原因の可能性もあります。

病気のサインかも知れないので、気になる場合は病院を受診しましょう!

爪周囲炎

爪周辺に傷が出来たりしたところから細菌やカンジダなどが感染し、爪の周りの皮膚が炎症を起こしたり赤くなったり、強い痛みが出る感染症です。

特に水仕事をする人や巻き爪、指をしゃぶる幼児などがなりやすいと言われています。

爪周囲炎は、乾燥を防いで保湿することで予防になるんですが、爪周囲炎が悪化して炎症がひどくなってしまうと、爪がはがれたり、皮膚が赤紫色に腫れる「化膿性爪周囲炎」(ひょうそ)になってしまうこともあります。

ささくれ

ハングネイルとも呼ばれる、爪のまわりの皮膚が乾燥して出来るもので、特に冬などに多いですよね。

ただ、このささくれって実はネイルが原因でなることもあるって、知っていますか?

ささくれの原因や対処法、ネイルとどんな関係があるのかについては、こちらのページ色、形の変形などの爪のトラブル!二枚爪やささくれ、グリーンネイル(爪カビ)?原因と対処法!で詳しくお話しています。